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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻5号

1981年05月発行

Coffee Break

膵外分泌に対する迷走神経とガストリンの影響

ページ範囲:P.522 - P.522

文献概要

 膵の消化酵素分泌は迷走神経刺激により高められる.CCK-PZによる体液性刺激と異なる刺激系である.しかし,迷走神経刺激によってガストリンも分泌される.だから,もしかすると迷走神経刺激による膵酵素分泌にはガストリンがmediatorとして介在しているのかもしれない.

 1969年にSteningとGrossmanはガストリンは膵酵素分泌刺激としてCCK-PZの約1/3の効力を持つという報告をした.Rosenbergらも,幽門洞切除したあとインスリン低血糖による迷走神経刺激性の膵酵素分泌は80%まで低下したことを1976年に報告している.Preshawらも幽門洞のpHを下げておくと,迷走神経刺激による膵酵素分泌は低下すると報告している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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