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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻5号

1981年05月発行

今月の主題 胃リンパ腫(4)―治療と経過

主題症例 治療と経過

4年2ヵ月の経過を観察した胃細網肉腫の1例

著者: 中沢三郎1 川口新平1 芳野純治1 市川朝洋1 岡田正典1 杉山秀樹1 山本義樹2 梶川学2

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科 2豊橋市民病院内科

ページ範囲:P.527 - P.530

文献概要

 いわゆるlymphoid hyperplasia(LH)を疑い,約4年2カ月間経過観察を行った胃悪性リンパ腫の1例を経験したので報告する.

症 例

 患 者:38歳,男.

 主 訴:心窩部痛.

 既往歴,家族歴:特記すべきものなし.

 現病歴ならびに経過:1974年7月初旬より心窩部痛が出現し,当科を受診.胃X線検査,内視鏡検査よりLHを疑ったが,確定診断のつかないまま経過観察がなされた.症状は軽快していたが,1975年8月,症状の増悪とともに,検査所見にも異常所見が増大し,胃悪性リンパ腫を強く疑い,手術の目的で入院した.しかし,2カ月後の検査所見で著しい改善を示し,生検にても陰性であったため,更に経過観察をすることになり,その後,来院がとだえがちで放置されていた.1978年7月より再び心窩部痛が激しくなり,同年8月14日入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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