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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻5号

1981年05月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(4)―治療と経過 主題症例 治療と経過

2年6ヵ月の経過を観察したreactive lymphoreticular hyperplasiaの1例

著者: 綿引元1 中野哲1 北村公男1 武田功1 蜂須賀喜多男2 中島伸夫3

所属機関: 1大垣市民病院第2内科 2大垣市民病院外科 3名古屋大学医学部中検病理

ページ範囲:P.551 - P.554

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 2年6カ月にわたり経過観察しえた良・悪性境界領域に属すると考えられるreactive lymphoreticular hyperplasiaの1例を供覧する.

症 例

 患 者:西○ス○,47歳,女,主婦.

 主 訴:心窩部痛および背部痛.

 家族歴:父,胃癌.

 既往歴:特記することなし.

 現病歴:以前から胃弱であったが,治療することもなかった.1974年12月末ごろから,胃部不快感,胸やけあり,近医に通院していた.1975年4月に入り,心窩部痛および背部痛激しくなり,ときどき嘔吐も出現したため,1975年5月24日当科を受診し,病変を指摘.1975年6月6日より8月1日まで入院(第1回入院).一時,症状の改善をみたが,1976年12月中旬ごろから再び心窩部痛,腹部膨満感が出現し,1977年1月18日より2月28日まで入院(第2回入院).その後も,ときどき軽い上腹部痛を認めていたが,1977年11月に入り再び心窩部痛,背部痛が増悪し,胸やけも激しくなったため,1977年11月15日入院する(第3回).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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