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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻5号

1981年05月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(4)―治療と経過 主題症例 治療と経過

初診より2年4ヵ月経過後切除し,深達度粘膜下層であった胃悪性リンパ腫の1例

著者: 吉田晃治1 内藤寿則1 友清明1 西田博之1 久原敏夫1 中山和道1 磯村正2 神代正道2 肥川浩淑3 楠卓郎4

所属機関: 1久留米大学医学部第2外科 2久留米大学医学部病理 3肥川胃腸病院 4楠病院

ページ範囲:P.555 - P.558

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 本例は初診より2年4カ月経過後に切除したにもかかわらず,深達度粘膜下層までにとどまる早期胃癌に準じた,いわゆる早期の胃non-Hodgkin悪性リンパ腫であり,年齢も比較的若年者を経験したので報告する.

症 例

 患 者:23歳,女,事務員.

 主 訴:空腹時の心窩部痛.

 既往歴:3カ月前に女児出産.

 現病歴:約2年半前より空腹時に心窩部のキリキリする痛みを覚えるようになったため,近医にて胃透視を受け胃潰瘍と診断され,内視鏡検査をすすめられるも行わず,薬の内服治療のみを続ける.その後,散発的に心窩部痛を来すも自制できるため放置していた.1ヵ月前よりとう痛がひどくなったため来院す.食欲減退,体重減少などなし.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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