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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻5号

1981年05月発行

文献概要

Coffee Break

ソマトスタチンによる止血

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所属機関:

ページ範囲:P.565 - P.565

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 ソマトスタチンという消化管ホルモンは,食物やガストリンによる胃液分泌を抑制するばかりでなく,ガストリンの分泌をも抑制する効果を有することはBloomらやGomez-Panらの報告を引用しなくても,今ではほとんどの消化器病学者が知っていることである.

 そこで思いつくことは,ソマトスタチンを使って消化性潰瘍や胃炎による消化管出血の治療ができないであろうかということである.現在のところ,消化管ホルモンを用いた上部消化管出血に対する治療はセクレチンが比較的広く臨床に用いられているが,ソマトスタチンもそういう利用価値は当然ありうるはずである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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