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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻5号

1981年05月発行

文献概要

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海外文献紹介「キャンピロバクター,スウェーデンにおける下痢の一般的な原因菌」

著者: 桜井幸弘1

所属機関: 1関東逓信病院消化器内科

ページ範囲:P.566 - P.566

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 Campylobacter fetus subspecies jujuni; Å Common Cause of Diarrhea in Sweden: Å. Svedhem, B. Kaiser (J Inf Dis 142: 353~359, 1980)

 Campylobacterはbivrio fetusと呼ばれたグラム陰性桿菌で,微好気性,40~42℃が至適温度,培養が困難な菌である.1977年Skirrowの報告以来,ヒトの下痢症の原因として注目された.過去21カ月の2,550例の下痢症患者の便培養で,277例10.9%に本菌が証明された.この期間に検出された他の菌はサルモネラ菌183例,赤痢菌89例,エルシニア菌17例で,本菌が最も高頻度であった.年齢,性に差はないが,スウェーデン国外で感染したと思われる例が73%あり,ほぼ全世界に及んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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