文献詳細
今月の主題 胆道系疾患の臨床(1)―総胆管結石症を中心として
序説
文献概要
最近の,国の内外を問わない消化器病学領域にみられる出版物のブーム状態はどう評価したらよいのだろう.本当に,心の底から喜んでよいのか,われわれ“渦中の人”はいささかとまどうのである.単行本だけではない.消化器の専門誌もいくつか登場した.それぞれの雑誌は,優れた個性を備えているので,まさか過当競争にはならないだろうと想像しているが,今後激しい鍔迫り合いが続くだろうと思っている.
蛇足ではあるが,わが「胃と腸」は,単に消化管だけを守備範囲として編集されているものではない.このことは,少し息の長い読者ならよく御存じのはずである.膵も,胆道系も,「胃と腸」の重要なterritoryとみなしている.消化管の病態生理,病変を十分に考慮しないで,膵とか胆道系の病態が正しく理解できるわけはないし,逆もまた真である.
蛇足ではあるが,わが「胃と腸」は,単に消化管だけを守備範囲として編集されているものではない.このことは,少し息の長い読者ならよく御存じのはずである.膵も,胆道系も,「胃と腸」の重要なterritoryとみなしている.消化管の病態生理,病変を十分に考慮しないで,膵とか胆道系の病態が正しく理解できるわけはないし,逆もまた真である.
掲載誌情報