文献詳細
今月の主題 胆道系疾患の臨床(1)―総胆管結石症を中心として
主題
胆管胆石症診断における経静脈性ならびに経皮的胆道造影法の意義
著者: 大野孝則1 大藤正雄1 土屋幸浩1 税所宏光1
所属機関: 1千葉大学医学部第1内科
ページ範囲:P.609 - P.614
文献概要
胆管胆石症の診断にも種々の検査法が用いられてきたが,現在でもIVCが診断の基本となっていることに変わりがない1).しかしながら,“IVCの造影能は劣っており,たとえ胆管が造影されても胆石像までは明瞭に写し出されることが少ない”という先入観もあって,直接胆道造影法に頼りがちな傾向がないとは言えない.直接造影はしばしば,疑問を差し挾む余地がないほどの完壁な情報を与えてくれるが,安全性や患者の負担などを考慮すれば,その適応は慎重でなければならないと考える.
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