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今月の主題 実験胃癌とヒト胃癌 研究
抗癌剤治療効果判定のモデルとしての実験胃癌
著者: 田中義憲1 魚住玄通1 井口秀人1 青池晟1 川井啓市1
所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生
ページ範囲:P.745 - P.750
文献購入ページに移動既に報告しているようにENNG(N-ethyl‐N'-nitro-N-nitrosoguanidine)によるイヌの胃癌発生および発育過程はヒトの胃癌とかなり似かよっている1).この経過観察が可能な発癌実験系が癌に対する薬物の効果判定のための動物実験系として大きな役割を占めてくることはほぼ確実であり,早期胃癌を含めた胃癌の治療実験モデルとしての有用性のみならず,予防実験のモデルとしてもその有用性が検討されてきた.われわれはこの実験系を用いて,immuno potentiator の効果判定を行う試みを行っており,その有用性について述べる.
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