icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻7号

1981年07月発行

文献概要

Coffee Break

高リポ蛋白血症は膵炎の準備状態か

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.750 - P.750

文献購入ページに移動
 高リボ蛋白血症と膵炎の関係は古くから知られている.両者合併例では,リボ蛋白の電気泳動でFredrickson分類のtype Ⅰ,Ⅳ,Ⅴのパターンが通常みられる.

 StackhouseらやWangらは膵炎に脂質異常が続発し,膵炎の回復に伴って正常化すると考えている.しかし,Cameronらは逆に高脂血症が膵炎発生に何らかのかかわりがあると考えている.高リボ蛋白血症typeIまたはVの患者は確かにしばしば急性膵炎を起こすことは臨床的に経験することであり,高脂血症の改善により膵炎を起こさなくなることも何となく認識されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?