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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻7号

1981年07月発行

文献概要

今月の主題 実験胃癌とヒト胃癌 主題症例

肝,脾,肺,リンパ節への広範な遠隔転移を来した実験イヌ胃癌の1症例

著者: 魚住玄通1 田中義憲1 藤本荘太郎1 土橋康成2 杉本肇3 川井啓市1

所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生 2京都府立医科大学第2病理 3科研化学(株)

ページ範囲:P.757 - P.760

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 杉村ら1)のニトロソグアニジン経口投与によるラット胃癌の作製以来,実験動物を用いた胃癌の研究が広く行われるようになった.しかし,現在までにヒト臨床例に類似した広範な転移を来す実験胃癌は比較的まれであった.今回,われわれはN-ethyl-N'-nitro-N-nitrosoguanidine(ENNG)投与による実験イヌ胃癌で,肝,脾,肺,リンパ節に広範な転移を来し,短期間で腫瘍死した1例を経験したので報告する.

 われわれは実験イヌ胃癌の系において,免疫療法剤の効果判定に関するモデル作製のための基礎的検討を行っており,本症例はそのうちの1頭である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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