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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻7号

1981年07月発行

文献概要

Coffee Break

ホスホリパーゼAと膵炎

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ページ範囲:P.788 - P.788

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 細胞膜のリン脂質を分解するホスホリパーゼのうちホスホリパーゼAと呼ばれるいくつかの酵素が細胞の外側からと内側での2つの位置で働き,生きた細胞を壊していく.この酵素が膵炎を引き起こすのだと言われている.

 だから古い教科書で勉強した私たちは,酵素といってもアミラーゼやトリプシンが直接膵の細胞を消化するのだと考えてしまう傾向にあるが,血中にオーバーフローしたこれらの酵素が重要臓器を消化すると考えるのも,あまりに単純過ぎたのだと気づいてみれば,苦笑いもするものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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