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学会印象記
第23回日本消化器内視鏡学会
著者: 多田正大1
所属機関: 1京都第一赤十字病院第3内科
ページ範囲:P.802 - P.803
文献購入ページに移動 広島で内視鏡学会が開催されるのは1973年11月の第11回合同秋季大会以来のことであり,7年半ぶりのことである.当時は,新幹線は岡山どまりであり,列車を乗り継いで広島入りした記憶も新しい,今日では筆者らの住む京都から新幹線でわずか2時間で学会場に到着できるわけであり,当時のことを振り返ると世の中もずいぶん進歩したものである.学会のテーマも当時と比較すると差異があり,当時は合同秋季大会のため,内視鏡学会としての演題はシンポジウムとして“胃病変の経過観察”と“内視鏡下における治療の試み”の2題,一般演題は52題にすぎなかった.今回は何と3日問でシンポジウム3題,パネル5題が企画されたほか,東大・渥美和彦教授の特別講演,E. Seifert教授の特別参加,そして一般演題は231題の多くの発表があり,更に6つの研究会が併せて開催され,まさに盛会の一言に尽きる学会であった.
三好秋馬会長はじめプログラム委員会の先生方の学会の方向づけに対する意欲を現すごとく,その内容も斬新であり,特に課題パネルとして取り上げられた“機能検査としての内視鏡の応用”,“内視鏡応用の新展開”などのテーマは,会長講演“機能的内視鏡の展開”と共に,今後のわれわれの進むべき道標として,的を得た内容であった.
三好秋馬会長はじめプログラム委員会の先生方の学会の方向づけに対する意欲を現すごとく,その内容も斬新であり,特に課題パネルとして取り上げられた“機能検査としての内視鏡の応用”,“内視鏡応用の新展開”などのテーマは,会長講演“機能的内視鏡の展開”と共に,今後のわれわれの進むべき道標として,的を得た内容であった.
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