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Coffee Break
Whipple病
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ページ範囲:P.804 - P.804
文献購入ページに移動 1979年の最新医学34:1993に津留らによって日本で3例目というWhipple病の症例報告がなされている.Malabsorption,リンパ節腫大,漿膜炎,多発性関節炎,その他に中枢神経障害,肝障害などを合併する全身性疾患で,未同定のある種の細菌感染が原因とされているこの疾患は日本では極めて少ないものと考えられる.しかし欧米においてはさして多くないにしても結構いろいろな形で報告され関心を持たれている疾患でもある.
抗生物質投与の効果が認められているが,Ruffinらはペニシリン,ストレプトマイシン,テトラサイクリンのリレー療法で10例の患者の治療に成功したと報告している.初めは腸からの吸収が悪いから非経口的投与で,後に経口投与に切り替えることになるのであるが,少なくとも1年以上,できれば半終生投与が好ましいとさえ言われている.そういう意味から言えば,なるべく副作用の少ない薬物を使用すべきである.スルファメトキサゾゾールとトリメトプリムの配合剤が使われたり,ドキシサイクリンが使われたりしてうまくいったという報告がある.
抗生物質投与の効果が認められているが,Ruffinらはペニシリン,ストレプトマイシン,テトラサイクリンのリレー療法で10例の患者の治療に成功したと報告している.初めは腸からの吸収が悪いから非経口的投与で,後に経口投与に切り替えることになるのであるが,少なくとも1年以上,できれば半終生投与が好ましいとさえ言われている.そういう意味から言えば,なるべく副作用の少ない薬物を使用すべきである.スルファメトキサゾゾールとトリメトプリムの配合剤が使われたり,ドキシサイクリンが使われたりしてうまくいったという報告がある.
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