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Coffee Break
Colitis cystica profunda
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ページ範囲:P.804 - P.804
文献購入ページに移動 Colitis cystica profundaという疾患はまれにしかみられないものであるが,原因も不明のままである.18世紀にStarkという人が最初に記載したのだそうであるが,19世紀にはほとんど注意をひくこともなくテキストから漏れていたということである.20世紀も後半になって,ようやく症例報告や文献的検討がなされるようになった.
主な局所所見はポリープ様の隆起が主として直腸,S状結腸などに生じ,特に直腸前壁に多く,下痢,下血,下腹痛を主要症状とするが,強い栄養障害を来すほどでもないらしい.組織学的には,粘液産生嚢胞が粘膜筋板を貫いて粘膜下層にまで及んで占居していることが主要な変化である.
主な局所所見はポリープ様の隆起が主として直腸,S状結腸などに生じ,特に直腸前壁に多く,下痢,下血,下腹痛を主要症状とするが,強い栄養障害を来すほどでもないらしい.組織学的には,粘液産生嚢胞が粘膜筋板を貫いて粘膜下層にまで及んで占居していることが主要な変化である.
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