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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻8号

1981年08月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

AM-PCによって惹起された偽膜性大腸炎の1例

著者: 大草敏史1 長谷川潔1 山岡昌之1 中野冬彦1 宮崎龍之輔1

所属機関: 1九段坂病院内科

ページ範囲:P.869 - P.873

文献概要

 偽膜性腸炎は,腸管上皮の急性壊死,および白血球,fibrin,壊死産物などから成る偽膜形成性の非特異的な炎症である.本症は19世紀末ごろ,最初に報告1)2)されて以来,消化管手術後にみられる術後合併症と考えられていた.その後1950年ごろより手術に関係なく,抗生剤投与後に発症することが知られ,にわかに注目を浴びるようになった.特に欧米を中心に,lincomycinおよびclindamycinが誘因と考えられる偽膜性大腸炎の発生は,既に多数報告されている3)~5).わが国でも抗生剤の多用により,その発生は比較的まれではなくなってきた.最近われわれは,amoxicillin(AM-PC)による偽膜性大腸炎の1例を経験したので,その概要について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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