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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻8号

1981年08月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

内視鏡的ポリペクトミーにより摘除したS状結腸脂肪腫の1例

著者: 牧山和也1 村上一生1 今村和之1 市村経敏1 中里博子1 川本充1 赤司文広1 井手節1 小森宗治1 原耕平1

所属機関: 1長崎大学医学部第2内科

ページ範囲:P.883 - P.887

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 消化管内視鏡器機の進歩とその使用技術の向上,更には安全でコンパクトな高周波発生装置の開発などによって,消化管ポリープの内視鏡的摘除法は長足の進歩を遂げた.われわれも1975年から1979年末までに168例,合計244個の大腸ポリープを内視鏡的に摘除し,ポリープの完全生検診断と治療に努めてきた.

 最近,比較的まれな大腸脂肪腫を内視鏡的ポリペクトミーで,幸運にも偶発症を惹起することなく摘除し,治癒せしめた症例を経験した.大腸脂肪腫の内視鏡的ポリペクトミーを行うにあたっては,常に安全に行えるとは限らず,適応に問題があって,その報告例は極めて少なく,調べえた範囲では本症例も含めて6例7個であった.これらの症例をもとに,大腸脂肪腫の内視鏡的診断や内視鏡的ポリペクトミーの適応などについて考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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