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胃と腸ノート
ストレス潰瘍の発生と胃粘膜エネルギー代謝
著者: 北島政樹1 相馬智1
所属機関: 1杏林大学第1外科
ページ範囲:P.958 - P.958
文献購入ページに移動実験方法としてはラットに30%の熱傷を負荷し,対照群と経時的に比較検討した.すなわち熱傷負荷群として2,5,24および72時間群の計5群であった.熱傷後に発生する潰瘍の頻度および重症度に関しては実体顕微鏡(Olympus XTR)および内視鏡(Olympus Type ENFP)を用い検討した.ATP,ADP,AMPおよびcyclicAMP測定に際しては,胃よりの出血をできるだけ少なくするために大彎を電気メスで切開した.粘膜面を露出し,ドライアイス・アセトンにて,速凍結し,測定に供した.ATP,ADPおよびAMPの測定には紫外部吸光度測定によるend-point法を使用した.なお,吸光度波長として340nmを用いた.粘膜内cyclic-AMPも同様の操作により採取し,radioimmunoassay法により測定した.更にATPを酸化的燐酸化により産生するというミトコンドリアの形態について電子顕微鏡写真にて検討した.以上の実験成績をもとに臨床的に潰瘍患者の生検組織よりATP及び粘膜エネルギー代謝を求めた.
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