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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻9号

1981年09月発行

文献概要

今月の主題 小腸腫瘍(1) 主題

小腸腫瘍の臨床症状と発見へのアプローチ―自験24例の分析と文献的考察

著者: 高見元敞1 木村正治1 花田正人2 竹内直司1 清水宏1 麻生礼三1 前田利信1 中島敏夫3

所属機関: 1市立豊中病院外科 2市立豊中病院中検病理 3市立豊中病院内科

ページ範囲:P.959 - P.969

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 小腸腫瘍は,胃や大腸の腫瘍に比べて極めてまれな疾患であり,しかも特有の症状が乏しいため,消化管の診断技術が進歩した現在でも,その見つけ出しの方法は,いまだに確立されたものがない.特に小腸悪性腫瘍の大部分は,進行した状態で発見され,そのため予後も悪い.

 われわれが経験した24例の小腸腫瘍も,大部分が進行したものであったが,その病歴や臨床症状を詳しく検討してみると,既に様々の愁訴を持って医師を訪れており,何らかの対症療法的な治療を受けていたものが多い.これらは,われわれの施設でも診断に手間どり,なかには,急性腹症として手術を受けたのち,初めて診断が確定したものもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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