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今月の主題 sm胃癌の問題点(1)―隆起型症例 序説
内視鏡からみたsm胃癌診断の課題
著者: 竹本忠良1
所属機関: 1山口大学医学部第1内科
ページ範囲:P.17 - P.18
文献購入ページに移動 年は争えないものである.というのは,だんだんと加齢現象が現れだしたというか,頻々と激しい変革が起こることについてゆけなくなったようである.したがって,早期胃癌の定義とか分類にも,そう簡単に手入れをして欲しくないのである.また,現時点では,変更の必要性を認めない.
しかし,さほど遠い時期ではないかもしれないが,新しい時代の要請にこたえてといってもよいし,早期癌診断学の進歩,飛躍に呼応してと表現してもよいが,早期胃癌の定義の変更が余儀なくなるとすれば,早期胃癌のなかからsm癌を外して,m癌だけにすることや,リンパ節転移を問わないという現在の規定も検討されることになるだろう.もっとも,リンパ節転移の問題は,現在の「胃と腸」の編集委員が健在である限り,再び討論の俎上にのぼることはないのかもしれないし,早期胃癌を診断学の立場から定義しようという,われわれ臨床家が踏ん張っている間は,X線と内視鏡という診断武器の性格上たいへん困難なことである.
しかし,さほど遠い時期ではないかもしれないが,新しい時代の要請にこたえてといってもよいし,早期癌診断学の進歩,飛躍に呼応してと表現してもよいが,早期胃癌の定義の変更が余儀なくなるとすれば,早期胃癌のなかからsm癌を外して,m癌だけにすることや,リンパ節転移を問わないという現在の規定も検討されることになるだろう.もっとも,リンパ節転移の問題は,現在の「胃と腸」の編集委員が健在である限り,再び討論の俎上にのぼることはないのかもしれないし,早期胃癌を診断学の立場から定義しようという,われわれ臨床家が踏ん張っている間は,X線と内視鏡という診断武器の性格上たいへん困難なことである.
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