文献詳細
文献概要
今月の主題 sm胃癌の問題点(1)―隆起型症例 主題症例
術前の深達度診断を誤ったⅠ+Ⅱc型早期胃癌(深達度sm)の1例
著者: 久原敏夫1 馬場保昌1 二宮健1 大崎康世1 池田滋司1 古賀正広1 杉山憲義1 竹腰隆男1 丸山雅一1 斉藤達雄1 中島聡明2 高木國夫2 加藤洋3
所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会附属病院病理
ページ範囲:P.61 - P.66
文献購入ページに移動患 者:51歳,女,無職.
主 訴:胸がつかえる感じと食欲減退.
家族歴:特記すべきことはない.
既往歴:30歳のとき軽度の妊娠中毒症に罹患したほか,特記すべきことはない.
現病歴:1979年11月に感冒に罹患して近医を受診し投薬を受けたが,そのころから胸がつかえる感じと食欲減退があったため,同医にて胃X線検査を受けた.その結果,胃の中央部に米粒大の陰影があると言われ,同医のもとで内視鏡検査を受けて,手術を勧められた.1979年12月17日に,癌研内科を受診し,1980年3月21日に入院した.入院までの5カ月間に約6kgの体重減少を認めた.
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