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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻1号

1982年01月発行

文献概要

症例

術前,潰瘍性大腸炎,腸結核と紛らわしい所見を呈したクローン病の1例

著者: 石神信治1 西俣嘉人1 徳留一博1 政信太郎1 橋本修治1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.103 - P.110

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 腸の炎症性疾患の診断はX線診断,内視鏡診断の進歩によってかなり微細な所まで描写されるようになってきた.しかし実際診療に際しては,これら描写された潰瘍群をどのように診断し治療していけばいいのか,戸惑うことも決して少なくない.

 大腸の炎症性疾患,潰瘍性大腸炎,クローン病,腸結核についても,なかなか確診のつかない症例をわれわれは数例経験している.X線検査についてみると,これらの症例の中には,1つの疾患の特徴的所見だけでなく,ほかの疾患の特徴を同時に持ち合わせているもの,あるいは,経過観察中にそのパターンが変転し,他の疾患を否定できないものがある.われわれは術前クローン病を疑いながら,潰瘍性大腸炎,腸結核を完全に否定できなかったクローン病の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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