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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻10号

1982年10月発行

胃と腸ノート

Shinya式大腸ファイバースコープ(1)―S状結腸から下行結腸への挿入法

著者: 岡本平次1

所属機関: 1昭和大学医学部藤が丘病院病理科 2

ページ範囲:P.1123 - P.1123

文献概要

 筆者は1982年1月より3カ月間,ニューヨークに滞在し,新谷教授による大腸スコピーの実際(約750症例)を見学する機会を得た.新谷法によると,有効長100cmのスコープで十分であり大半の症例は5分以内に盲腸まで挿入できる.盲腸まで達しても80cm前後しかスコープは挿入されておらず,手技の途中でも100cm以上になることはない.換言するといかに腸をたたみ込み,最短距離でスコープを進めるかにつきると思われる.手技上コツを要するのは遊離部分から固定部分への挿入で,S状結腸から下行結腸,更には横行結腸から上行結腸の部で多くのコロノスコピストが苦労する.そこでそれらの部における新谷式挿入法について,コツとも思われる部分を解説したい.スコープの持ち方,基本操作および基本的手技については,最近,医学書院より刊行されたH. Shinya著「Colonoscopy-Diagnosis and Treatment of Colonic Disease」を熟読,参考にされることをお勧めする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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