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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻10号

1982年10月発行

入門講座 大腸疾患診断の考え方・進め方・10

読影(1)―進行癌・早期癌・ポリープ

著者: 市川平三郎1 中嶋義麿2 武藤徹一郎3 牛尾恭輔4 渡辺英伸5

所属機関: 1国立がんセンター病院 2まろ病院 3大森赤十字病院外科 4国立がんセンター放射線診断部 5新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.1161 - P.1169

文献概要

進行癌

 <質問>X線・内視鏡検査上,進行癌と間違えやすい良性疾患にはどんなものがありますか.

 渡辺 間違えやすさの原因の1つには,臨床医の実力の差ということもありますが……(笑い).それは抜きにして,潰瘍性病変が最も問題になるだろうと思います.

そうすると,Behget病の潰瘍とか,simple ulcer,まれにアメーバ赤痢があります.それから,直腸のsolitary ulcerもあります.そのほかに,結核,colitis cystica profunda,憩室炎も鑑別を要する疾患だと思います.

 あと,びまん浸潤型癌との鑑別では,虚血性の病変,drug induced colitisなども入ってくると思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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