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文献概要
今月の主題 ERCP―10年を経て―(2)技術の進歩と展開 主題
内視鏡的逆行性胆道ドレナージ法
著者: 富士匡1 天野秀雄1 有山重美1 相部剛1 永富裕二1 前谷昇1 浅上文雄1 播磨一雄1 竹本忠良1
所属機関: 1山口大学医学部第1内科
ページ範囲:P.1223 - P.1230
文献購入ページに移動一方では,現在,膵・胆道癌の大多数を占めている,あまりにも進行してしまった癌患者に対する治療のほうが,診療の現実面ではより大きな問題をかかえていると言えよう.しかしながら,今なお有効な化学療法もない現状においては,たとえ姑息的な治療法ではあっても,より有効で持続的な新しい治療法が開発されなければならない.既に,経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)が,閉塞性黄疸を伴う膵・胆道癌の術前の非観血的減黄術として,また,切除不能症例の永久的減黄術として,大きな効果を上げていることは周知の事実である.現在では,内科医にとってもPTCDが必須の手技となってきているが,これには熟達したテクニックと労を惜しまないアフターケアが必要である.しかし,PTCDは非観血的手技とはいえ,invasiveな手技であり,患者に与える負担が少なくない.
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