文献詳細
今月の主題 ERCP―10年を経て―(2)技術の進歩と展開
研究
胆道末端部の機能診断―胆道末端部運動波型のコンピューターによる分析
著者: 山田英明1 三谷栄時1 小林絢三1
所属機関: 1大阪市立大学医学部第3内科
ページ範囲:P.1231 - P.1236
文献概要
著者らは,1974年に感圧素子装置を用いて内視鏡下にヒトの胆道末端部運動の測定に成功し7),以後,症例を重ねることにより,胆道末端部機能が正常と考えられる症例では,胆道末端部は規則性を持った周期で,収縮弛緩運動を繰り返していること,それに対して胆・膵疾患を有する症例の胆道末端部運動は,周期,振幅に乱れを生じ,ときには全く周期性のみられない運動波型を示すものも存在することを報告した8)9).
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