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胃と腸ノート
大腸癌スクリーニングにおける便潜1血スライドの選択
著者: 小林世美1
所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科
ページ範囲:P.1257 - P.1257
文献購入ページに移動 われわれは従来,病院外来での大腸癌のスクリーニングに便潜血スライドシオノギを用いてきたが,アメリカで開発されたヘモカルトが近年輸入され,大腸癌のスクリーニングに登場している.一体どちらを使えばよいかと迷ってしまうのが現場の声のようだ.
便潜血スライドシオノギは,大腸癌のスクリーニングのために研究されてできたものではない.一方ヘモカルトは,大腸癌のスクリーニング法として1967年のGreegrらに始まる米国の研究者の多年にわたる研究の成果として登場した.では便潜血スライドシオノギは,今後不要になってしまうのだろうか? 否,これもまた,われわれの病院での診療には欠かせない長所がある.シオノギスライドは,AとBから成る.Aはオルトトリジンで,感度は約10万倍,Bはグアヤックで,感度約2万倍である.大腸癌のスクリーニングには,グアヤック法が最適と言われる.オルトトリジンは感度が鋭敏すぎる一方,不安定であり,欧米では現在使われていない.
便潜血スライドシオノギは,大腸癌のスクリーニングのために研究されてできたものではない.一方ヘモカルトは,大腸癌のスクリーニング法として1967年のGreegrらに始まる米国の研究者の多年にわたる研究の成果として登場した.では便潜血スライドシオノギは,今後不要になってしまうのだろうか? 否,これもまた,われわれの病院での診療には欠かせない長所がある.シオノギスライドは,AとBから成る.Aはオルトトリジンで,感度は約10万倍,Bはグアヤックで,感度約2万倍である.大腸癌のスクリーニングには,グアヤック法が最適と言われる.オルトトリジンは感度が鋭敏すぎる一方,不安定であり,欧米では現在使われていない.
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