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今月の主題 残胃の癌 主題
胃・十二指腸の良性疾患に対する胃切除後の残胃初発癌
著者: 徳留信寛1 古野純典1 池田正人1 倉恒匡徳2 左野千秋2 井口潔3 児玉好史4 一宮仁4 中山文夫5 貝原信明5 古賀成昌6 山田寛保6 池尻泰二7 岡直剛7 鶴丸廣長8
所属機関: 1佐賀医科大学地域保健科学 2九州大学医学部公衆衛生 3九州大学医学部第2外科 4福岡大学医学部第2外科 5九州大学医学部第1外科 6鳥取大学医学部第1外科 7国立福岡中央病院外科 8佐賀県立病院好生館外科
ページ範囲:P.1295 - P.1301
文献購入ページに移動胃・十二指腸の良性疾患に対する胃切除後の残胃の癌(残胃初発癌)については,これまで数多くの症例報告があり6)8)10)12)19)20)22)26)32)38)41)43)46),その発生頻度についても検討されている1)~4)7)9)13)~15)17)21)25)27)29)33)~35)42)45)47).われわれも上述のような環境にある残胃を持つ胃切除患者が,残胃初発癌による死亡のハイリスク集団であるか,そのリスクに胃切除の術式による差異が認められるかどうかを調べた44).このわれわれの結果を混じえ疫学的立場から,残胃初発癌のリスクについての文献的考察と方法論の問題点などについて検討を行ったので報告する.
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