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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻12号

1982年12月発行

今月の主題 残胃の癌

主題症例

Stomal polypoid hypertrophic gastritis(SPHG)(gastritis cystica polyposa;GCP)に発生したⅠ型早期胃癌の1例

著者: 岩下明徳1 黒岩重和1 遠城寺宗知1 山田寛保2 剃元則2

所属機関: 1九州大学医学部第2病理 2国立福岡中央病院外科

ページ範囲:P.1333 - P.1339

文献概要

 胃腸吻合部の胃側に発生したポリープ状の粘膜隆起性病変を,Nikolaiら17)(1965)とLittlerら13)(1972)はそれぞれgastritis cystica(囊胞状胃炎),gastritis cystica polyposa(GCP)(ポリープ状囊胞性胃炎)と呼称し,教室の古賀ら9)10)(1976)はstomal polypoid hypertrophic gastritis(SPHG)(吻合部ポリープ状肥厚性胃炎)と命名し報告している.しかし,SPHGは比較的少ない病変であり,その文献的報告は十数例を数えるにすぎず,そしてこの病変の中に明らかな癌巣の見られた報告はまだない.

 われわれは本病変を母地として発生したと考えられる1型早期胃癌の1例を経験したので,症例の概要ならびに病理学的所見に,若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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