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今月の主題 残胃の癌 主題症例
残胃非断端部に認めたⅠ型早期癌
著者: 加藤俊幸1 斉藤征史1 丹羽正之1 小越和栄1 鈴木正武2
所属機関: 1県立ガンセンター新潟病院内科 2県立ガンセンター新潟病院病理検査科
ページ範囲:P.1349 - P.1352
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患 者:64歳,男.
主 訴:悪心,嘔吐.
既往歴:1956年5月2日,新潟大学外科にて十二指腸潰瘍で胃部分切除を受け,Billroth Ⅱ法にて消化管再建がなされた.切除胃(31-356)の病理組織学的検索では悪性所見は認められなかった.
現病歴:初回手術後25年間,経過良好にて特に胃腸症状を認めず通院はしていなかった.しかし,1981年2月21日アルコール飲用中に悪心,嘔吐が出現した.3月5日近医を受診し胃透視を受け,残胃大彎側の後壁に隆起性病変があることを指摘され,3月11日精査のため来院した.
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