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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻12号

1982年12月発行

今月の主題 残胃の癌

研究

残胃癌発生に関する実験的ならびに臨床的検討

著者: 貝原信明1 西土井英昭1 古賀成昌1 杉原登司夫2

所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科 2広瀬病院外科

ページ範囲:P.1359 - P.1364

文献概要

 胃癌術後の再発としての残胃の癌は別として,胃・十二指腸良性疾患に対する胃切除後の残胃の癌は,欧米では古くから注目されていたが,わが国でも最近はそれに関する報告が増加しつつある.

 残胃の癌に対する関心の1つはその早期発見であり,最近の報告は残胃早期癌に関するものが多い1)~3).もう1つの関心はその発生病理であり,癌の発生母地が残胃という特殊な環境下にあるので,それに関係した因子,すなわち胃腸吻合による腸内容の逆流がもたらす胃粘膜の変化,吻合部の物理的あるいは化学的な特殊環境,胃切除による胃液酸度の低下などが,癌の発生に関与しているのではないかと推測されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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