文献詳細
文献概要
今月の主題 sm胃癌の問題点(2)―陥凹型症例 主題症例
術前に深達度をsmと診断し,組織的にもsmであったⅡc型早期胃癌の1例
著者: 池田滋司1 馬場保昌1 大崎康世1 二宮健1 久原敏夫1 古賀正広1 杉山憲義1 竹腰隆男1 丸山雅一1 斉藤達雄1 高木国夫2 加藤洋3
所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会附属病院病理
ページ範囲:P.163 - P.168
文献購入ページに移動症例
患 者:62歳,男,会社経営.
主 訴:空腹時心窩部痛.
家族歴:特記すべきものなし.
既往歴:50歳時痔核手術.
現病歴:1967年以来,某診療所の逐年検診を受けていたが,異常を指摘されなかった.1978年4月末ごろ,空腹時心窩部痛が出現したため,同診療所の胃X線検査および内視鏡検査を受け,幽門前庭部後壁大彎側寄りのⅡc+Ⅲ型早期癌と診断された.生検組織診断は,管状腺癌であった.同年7月27日,癌研内科に入院した.
掲載誌情報