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海外文献紹介「胆石と癌」
著者: 小林世美1
所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科
ページ範囲:P.184 - P.184
文献購入ページに移動Gallstones and the risk of cancer: A.B. Lowenfels (Gut 21: 1090~1092, 1980)
胆石と胆道系の癌との関連は周知の事実であるが,胆石が食事を介して大腸癌と関連があるかもしれないことが示唆されている.胆石はコレステロールから成るので,胆石と腸癌の関連が,腸癌の原因としてのコレステロール・胆汁酸説を支持すると考えられる.
著者らは,胆石と癌の問題を解明すべく,諸国の胆石の頻度と癌死亡率の相関を調査した.それによると,胆石の剖検による頻度と大腸癌とは,著明な正の相関をみ,胃癌との正の相関を15力国で認めている.女性では,胆石と子宮癌が関連を示した.28カ国において,年齢補正胆囊炎死亡率と年齢補正癌死亡率との間に相関が認められた.
胆石と胆道系の癌との関連は周知の事実であるが,胆石が食事を介して大腸癌と関連があるかもしれないことが示唆されている.胆石はコレステロールから成るので,胆石と腸癌の関連が,腸癌の原因としてのコレステロール・胆汁酸説を支持すると考えられる.
著者らは,胆石と癌の問題を解明すべく,諸国の胆石の頻度と癌死亡率の相関を調査した.それによると,胆石の剖検による頻度と大腸癌とは,著明な正の相関をみ,胃癌との正の相関を15力国で認めている.女性では,胆石と子宮癌が関連を示した.28カ国において,年齢補正胆囊炎死亡率と年齢補正癌死亡率との間に相関が認められた.
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