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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻2号

1982年02月発行

症例

Double pylorusの1例

著者: 橋本大定1 渡辺孝雄2 岡本尚2 密山計三2 森純伸3

所属機関: 1浜松医科大学第1外科 2小川赤十字病院外科 3小川赤十字病院内科

ページ範囲:P.229 - P.234

文献概要

 Double pylorusとは,表面を胃粘膜または十二指腸粘膜で覆われた柔らかい索状組織が主としてpylorusの前後壁に橋をかけるように存在していて,これを口側より見た場合pylorusが二分されて,あたかも2つの胃出口があるように見えるところからこの呼称を持つ症候群のことで,pyloric band,double pyloric channelあるいはpyloroduodenal fistulaとも呼ばれている.

 1969年Smith and Tuttle1)によって初めて報告されて以来,今日までに60例の報告をみるが,その成因については,これをcongenital pyloric duplicationの1つの形態であるとする意見1)~11)と,pyloroduodenal peptic ulcerによって後天的に形成されたものだとする意見12)~31)とがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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