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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻2号

1982年02月発行

症例

著明な低カリウム血症を伴った直腸villous tumorの1例

著者: 鈴木雄彦1 津田峯行1 新井通正1 中島伸夫2

所属機関: 1健康保険東濃病院外科 2名古屋大学附属病院検査部病理室

ページ範囲:P.241 - P.247

文献概要

 大腸のvillous tumorは,その特異な肉眼的形態,組織学的特徴,生物学的態度,更には,重篤な水分電解質異常,とりわけ低カリウム血症を伴うことなどの,臨床的,病理学的な特徴により,古くから注目を集めてきた.本腫瘍の報告は,欧米では多数例をまとめたものが数多くみられるが,本邦では報告例も少なく,電解質異常を伴う例はほとんどみられない.

 心電図上にも変化を来し,著明な低カリウム血症を伴った直腸の広範なvillous tumorの1例の概略を述べ,主に臨床的な問題点につき,文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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