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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻3号

1982年03月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

深達度の判定が困難であった小進行胃癌の臨床診断

著者: 中沢三郎1 川口新平1 芳野純治1 市川朝洋1 岡田正典1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.275 - P.279

文献概要

 胃癌をより早期に見付けようとする努力の結果,より小さい胃癌も発見されるようになってきている.1978年秋の消化器病,内視鏡,胃集検学会合同大会のシンポ“微小胃癌をめぐって”においても5mm以下および10mm以下の胃癌の形態的特徴が検討されている.しかし,その深達度判定については,いまだ十分な結論は得られておらず,大部分がm,smの早期胃癌である.ただまれにpm浸潤の報告がみられる程度で,小進行胃癌の形態は明らかにされていない.最近,われわれは術前に小早期胃癌と診断したが,組織学的にはssまで浸潤していた小進行胃癌を経験した.更にその近傍に3個の小潰瘍がみられ,鑑別を要したので併せて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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