文献詳細
今月の主題 症例・研究特集
研究
文献概要
診断技術が進歩したとはいえ,今日切除される大腸癌の多くは,進行癌であり,しかも筋層を越えた浸潤をみるものが大半を占めている.このうち,癌浸潤が筋層にとどまるものには比較的に先行病変の名残りをもっているものが多くみうけられる.そこでm癌とsm癌の検討を行いながらpm癌の成り立ちについて検索することは,腺腫の癌化という問題をも含めて,大腸癌の組織形態発生についての1つの推移経路が明らかにされると予想される.
われわれは癌組織だけから成る微小m癌の経験はないものの,今回,特に粘膜筋板の形態や癌と共存する腺腫成分とに注意しながら,m,sm,pm癌の組織学的検討を行ったので報告したい.
われわれは癌組織だけから成る微小m癌の経験はないものの,今回,特に粘膜筋板の形態や癌と共存する腺腫成分とに注意しながら,m,sm,pm癌の組織学的検討を行ったので報告したい.
掲載誌情報