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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻3号

1982年03月発行

今月の主題 症例・研究特集

研究

大腸癌の病理学的検討―特にpm癌の成り立ちについて

著者: 田中貞夫1 中村敬夫1 佐藤栄一1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2病理

ページ範囲:P.349 - P.356

文献概要

 診断技術が進歩したとはいえ,今日切除される大腸癌の多くは,進行癌であり,しかも筋層を越えた浸潤をみるものが大半を占めている.このうち,癌浸潤が筋層にとどまるものには比較的に先行病変の名残りをもっているものが多くみうけられる.そこでm癌とsm癌の検討を行いながらpm癌の成り立ちについて検索することは,腺腫の癌化という問題をも含めて,大腸癌の組織形態発生についての1つの推移経路が明らかにされると予想される.

 われわれは癌組織だけから成る微小m癌の経験はないものの,今回,特に粘膜筋板の形態や癌と共存する腺腫成分とに注意しながら,m,sm,pm癌の組織学的検討を行ったので報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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