文献詳細
文献概要
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編集後記
著者: 高田洋
所属機関:
ページ範囲:P.364 - P.364
文献購入ページに移動 本号は年2回企画している特定の主題を有しない症例・研究特集である.収載された大部分の症例は月例の早期胃癌研究会に呈示された数多くのものの中から,臨床・病理の各分野の医師の厳格な検討・討議を経て厳選されたものばかりである.
空腸生検によって診断された重症糞線虫症の論文を除けば本号にみられる症例は読者にとっても決して稀有なものばかりではなく,むしろ既に自分で経験し,あるいは各地の研究会や症例検討会で見聞されたであろうたぐいの症例が多く,身近な例として親しみを感じられるのではなかろうか.それだけに読者には写真の一こま一こまや診断の過程に著者の苦心のあとがひしひしと感じられ共感を持ち,あるいは逆に批判できる資料でもあるわけである.各症例のX線・内視鏡所見を手術材料・病理所見と逐一対比検討することは自らの診断力をチェックし反省し,向上させる恰好の材料を提供してくれるものと信じる.
空腸生検によって診断された重症糞線虫症の論文を除けば本号にみられる症例は読者にとっても決して稀有なものばかりではなく,むしろ既に自分で経験し,あるいは各地の研究会や症例検討会で見聞されたであろうたぐいの症例が多く,身近な例として親しみを感じられるのではなかろうか.それだけに読者には写真の一こま一こまや診断の過程に著者の苦心のあとがひしひしと感じられ共感を持ち,あるいは逆に批判できる資料でもあるわけである.各症例のX線・内視鏡所見を手術材料・病理所見と逐一対比検討することは自らの診断力をチェックし反省し,向上させる恰好の材料を提供してくれるものと信じる.
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