icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻4号

1982年04月発行

文献概要

今月の主題 胃の隆起性病変(polypoid lesion)―その形態と経過 主題

ポリープの芽とその成長

著者: 永冨裕二1 河村奨1 竹内憲1 前谷昇1 竹本忠良1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.389 - P.395

文献購入ページに移動
 胃ポリープは以前より病理組織学的1)~3)あるいは臨床的経過観察4)~12)の方面よりいろいろと研究されており,その研究テーマはポリープの悪性化とポリープの発生・発育に関するものであった.そのうちポリープの発生・発育に関しては,主に経過観察の面から検討され,内視鏡的にはポリープは“ポリープの芽”と呼ばれる小さな発赤から発育するのではないだろうかと言われるようになった4)5)8)~10)12)13)17).“ポリープの芽”という言葉は現在,頻繁に使用されているが,それに関する詳しい研究報告は非常に少ない.われわれの施設では以前からこの方面の研究を行っており,以下われわれのいう“ポリープの芽”を中心に述べてみる.

 なお,ここでいうポリープとは胃ポリープを過形成性ポリープと腺腫性ポリープに分けた場合の前者に相当し,以下ポリープと略す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?