文献詳細
今月の主題 胃の隆起性病変(polypoid lesion)―その形態と経過
主題
文献概要
胃ポリープは以前より病理組織学的1)~3)あるいは臨床的経過観察4)~12)の方面よりいろいろと研究されており,その研究テーマはポリープの悪性化とポリープの発生・発育に関するものであった.そのうちポリープの発生・発育に関しては,主に経過観察の面から検討され,内視鏡的にはポリープは“ポリープの芽”と呼ばれる小さな発赤から発育するのではないだろうかと言われるようになった4)5)8)~10)12)13)17).“ポリープの芽”という言葉は現在,頻繁に使用されているが,それに関する詳しい研究報告は非常に少ない.われわれの施設では以前からこの方面の研究を行っており,以下われわれのいう“ポリープの芽”を中心に述べてみる.
なお,ここでいうポリープとは胃ポリープを過形成性ポリープと腺腫性ポリープに分けた場合の前者に相当し,以下ポリープと略す.
なお,ここでいうポリープとは胃ポリープを過形成性ポリープと腺腫性ポリープに分けた場合の前者に相当し,以下ポリープと略す.
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