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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻4号

1982年04月発行

文献概要

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海外文献紹介「Clostridium difficile toxinと慢性炎症性疾患の症状再燃との関連」 フリーアクセス

著者: 小林世美1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.395 - P.395

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Association of Clostridium difficile Toxin with Symptomatic Re1apse of Chronic Inflammatory Bowel Disease: Y. M. Trnka, J. T. LaMont (Gastroenterology 80: 693~696, 1981)
 抗生物質による偽膜性大腸炎の95%,抗生物質性下痢の20%の便で,Clostridium difficile toxinが陽性である.このtoxinは,抗生物質による下痢に特異的と考えられていたが,Larsonらは,潰瘍性大腸炎の患者の便中にtoxinを認め,Clostridium difficileの繁殖に抗生物質が必須でないことを示唆した.

 著者らも最近,活動性の慢性非特異性腸炎患者の便中にC. difficile toxinの存在を報告し,その患者が症状再燃を来し,vancomycin治療に奏効したのを経験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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