文献詳細
文献概要
--------------------
海外文献紹介「Clostridium difficile toxinと慢性炎症性疾患の症状再燃との関連」 フリーアクセス
著者: 小林世美1
所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科
ページ範囲:P.395 - P.395
文献購入ページに移動抗生物質による偽膜性大腸炎の95%,抗生物質性下痢の20%の便で,Clostridium difficile toxinが陽性である.このtoxinは,抗生物質による下痢に特異的と考えられていたが,Larsonらは,潰瘍性大腸炎の患者の便中にtoxinを認め,Clostridium difficileの繁殖に抗生物質が必須でないことを示唆した.
著者らも最近,活動性の慢性非特異性腸炎患者の便中にC. difficile toxinの存在を報告し,その患者が症状再燃を来し,vancomycin治療に奏効したのを経験した.
掲載誌情報