icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻4号

1982年04月発行

文献概要

Coffee Break

便潜血反応

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.452 - P.452

文献購入ページに移動
 便潜血反応はヘモグロビンのpseudoperoxidase反応を利用したものである.血液の存在により,過酸化水素がベンチジン,グアヤック,オルトトリジンなどを酸化して発色させることによって潜血の検出をする.便潜血反応の臨床的意義については諸論があるが,もう長いこと臨床第一線で使われてきた検査であり,今も盛んに大腸疾患のスクリーニングとして用いられていることに変わりはない.

 便中血液が2ml/100g以下であれば,潜血食をきちんと守った場合には,かなりしっかりと潜血反応が陰性になり,食餌制限をゆるめた場合の5分の1に偽陽性は減ることがわかっている.食餌制限をきちんと守らなかった場合にベンチジン反応偽陽性になる原因としては,腸詰め,赤い肉,生野菜,新鮮な果物などがある.だから,このようなものは潜血食から除外する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら