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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻4号

1982年04月発行

症例

内視鏡下胆汁直接採取により診断したランブル鞭毛虫症の1例

著者: 羽白清1 丸山宜之1 松井洋勝1 山本博1 辻村大次郎1 山本俊夫1 宇野重利2

所属機関: 1近畿大学医学部第2内科 2近畿大学医学部病院病理部

ページ範囲:P.459 - P.463

文献概要

 ランブル鞭毛虫症(giardiasis)は上部小腸および胆道に寄生する原虫Giardia lambliaに起因し,分布は全世界的で保養地における流行や旅行者の下痢の原因として注目されている1)~5).わが国では衛生環境の改善と共に最近では診断されることが少なくなり,胆囊炎症状を呈する症例の報告が散見される程度である6)~8).今回われわれは原因不明の腹痛と便通異常を示す症例において,内視鏡下直接胆汁採取により,初めて本症を診断し,十二指腸・空腸生検組織の光顕ならびに走査電顕的検索により興味ある所見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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