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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻4号

1982年04月発行

入門講座 大腸疾患診断の考え方・進め方・4

便潜血反応・臨床症状

著者: 市川平三郎1 中嶋義麿2 武藤徹一郎3 牛尾恭輔4 渡辺英伸5

所属機関: 1国立がんセンター病院 2まろ病院 3大森赤十字病院外科 4国立がんセンター放射線診断部 5新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.465 - P.470

文献概要

便潜血反応

 <質問>便潜血反応は,大腸疾患の場合,1日だけでなく,3日法がよいと言われますが,1日だけではどうしてだめでしょうか.

 武藤 False negativeが多いからです.これは京都の多田正大先生が,同じ人について1日目と2日目と3日目で偽陽性率がどう変わるかを,内視鏡学会で出された成績がありますが,それによると,control groupは多少false positiveが多くなるけれども,それよりもfalse negativeがずっと減ってくるんです.だから,病変があることがわかっている人で比較すると,3日間やれば99%つかまるということです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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