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今月の主題 sm胃癌の問題点(3)―臨床と病理 主題
sm胃癌の予後を左右する因子
著者: 高木国夫1 太田博俊1
所属機関: 1癌研究会附属病院外科
ページ範囲:P.485 - P.495
文献購入ページに移動 近年胃診断学の進歩ならびに幅広い集団検診により,多く早期胃癌が発見されてきている.早期胃癌の治療成績は極めて良好で5年生存率が90~95%,10年生存率が70~80%と報告され1)2),胃癌の早期発見,早期治療により,胃癌が従来不治の病であったものが治る病になってきている.しかしなお10%前後の症例は5年以内に死亡している.特にsm癌において,m癌に比して,5年生存率がやや低い.多くの報告で,m癌の5年生存率95%であるに対しsm癌では,90%前後である.このsm癌において診断の面では術前の粘膜下層への浸潤の範囲の診断がどの程度可能であるかが問題であって,種々検討されてきている3)4).
治療の面からは,術前のsm浸潤範囲がほぼ正確に診断されれば,有用である.
治療の面からは,術前のsm浸潤範囲がほぼ正確に診断されれば,有用である.
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