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文献概要
今月の主題 sm胃癌の問題点(3)―臨床と病理 主題症例 診断の難しかった症例
深達度診断を誤った小さな隆起型胃癌(Borrmann1型)の1例
著者: 大崎康世1 馬場保昌1 二宮健1 池田滋司1 久原敏夫1 古賀正広1 斉藤達雄1 高木国夫2 加藤洋3 木下満洲夫4
所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会附属病院病理 4木下医院
ページ範囲:P.545 - P.550
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患 者:46歳,男,会社員.
主 訴:自覚症状なし.
家族歴:同胞11人中4人が胃癌で死亡.
既往歴:41歳時虫垂炎手術.45歳時発作性心房細動.
現病歴:同胞に胃癌が多いため,1973年某病院にて胃X線検査を受けたが,そのときは胃炎と診断された.その後も胃X線検査を受けていたが,1975年10月26日近医での胃X線検査でⅠ型早期癌と診断された.同年12月3日癌研内科に入院した.
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