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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻5号

1982年05月発行

文献概要

今月の主題 sm胃癌の問題点(3)―臨床と病理 主題症例 診断の難しかった症例

術前に深達度smと診断されたⅡc型早期胃癌(深達度m)の1例

著者: 蔡承熹1 菊池正教2 川北勲1 宮本二郎1 中原朗1 福富久之1 崎田隆夫1 藤井敬二2 中村恭一2

所属機関: 1筑波大学臨床医学系消化器 2筑波大学臨床医学系病理

ページ範囲:P.555 - P.559

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 術前に深達度sm癌と診断されたⅡc型m癌の1例を報告する.

症例

 患 者:Y.M.,39歳,主婦

 主 訴:胃部重圧感

 既往歴,家族歴:特記すべきことなし.
 現病歴:1968年より食後上腹部重圧感があり,胃X線検査を受けたが慢性胃炎および胃下垂と言われた.その後,ほぼ毎年胃X線検査を行っていたが,特に変化は指摘されていなかった.しかし,上腹部の重圧感は続いていた.1977年9月8日,消化管検査を目的に当院外来に紹介され,早期胃癌と診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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