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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻5号

1982年05月発行

症例

所属リンパ節転移巣にもパネート細胞を認めた早期胃癌(mucinous carcinoma,Ⅱc+Ⅲ,sm)の1例

著者: 弘野正司1 山田吉隆1 松木啓1 中上和彦1 折出光敏1 新本稔1 服部孝雄1

所属機関: 1広島大学原爆放射能医学研究所外科

ページ範囲:P.567 - P.571

文献概要

 胃癌切除例のリンパ節転移巣内に多数のパネート細胞を認めた1例を報告する.

 胃癌主病巣内にパネート細胞が認められた例はこれまでにも報告があり1)2),これは一般に癌細胞のバネート細胞への分化と考えられているが,胃粘膜の腸上皮化生巣内に存在するパネート細胞が癌病巣内に取り込まれた可能性も完全には否定しえなかった.本症例はそのような可能性を否定し,“癌細胞がパネート細胞へ分化する”ことを強く支持するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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