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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻6号

1982年06月発行

文献概要

今月の主題 胆道系疾患の臨床(3)―早期胆道癌の診断を目指して 主題

早期胆道癌の定義と診断―病理の立場から

著者: 渡辺英伸1 山際岩雄1 岩下明徳2

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理 2九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.608 - P.612

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 今日まで,“早期胆道癌”は明確に定義づけられていない.本来なら胆道癌患者のうち予後の良好な症例が多数集積され,その癌の特徴が描出されて,初めて早期胆道癌の定義が確定されるべきであろう.

 しかし,少数例ではあるが,各施設から長期生存した胆道癌症例が散発的に報告されてきた.近年になって,このような症例が胆道疾患検査法の進歩と共に,次第に増加しつつある.このような状況から,今日“早期胆道癌”の定義づけを試みることは必ずしも時期尚早とは言えまい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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