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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻6号

1982年06月発行

今月の主題 胆道系疾患の臨床(3)―早期胆道癌の診断を目指して

主題症例

多中心性に発生したと思われる粘膜内胆管癌の1例

著者: 林英樹1 上田則行1 並木正義1 安藤政克2 折居裕3 小倉建夫3 杉村厳3 種田光明4

所属機関: 1旭川医科大学第3内科 2旭川医科大学第1病理 3旭川厚生病院内科 4旭川厚生病院外科

ページ範囲:P.619 - P.623

文献概要

 人間ドックによる健康診断で,たまたま無症状で発見され,根治手術可能であった多中心性に発生したと思われる粘膜内胆管癌の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

症例

 患 者:K.T.,60歳,女.

 主 訴:特別訴えるような自覚症状はない.

 既往歴:45歳のとき,卵巣嚢腫摘出術および虫垂切除術を受ける.

 現病歴:1979年8月16日,旭川厚生病院人間ドック受診.その際,経口胆嚢造影法を施行したところ胆嚢は造影されず,エコーグラムで多数の胆嚢内結石の所見を認めた.更にDICで中部胆管に類円形の小指頭大の透亮像がみられたため,胆嚢内結石および胆管腫瘍の疑いで入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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