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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻6号

1982年06月発行

今月の主題 胆道系疾患の臨床(3)―早期胆道癌の診断を目指して

主題症例

早期の上部胆管癌の1例

著者: 城所仂1 松本文夫1 中川浩之1 前川武男1 和賀井和栄1 小沼一郎2

所属機関: 1順天堂大学医学部第1外科 2順天堂大学医学部第2病理

ページ範囲:P.629 - P.632

文献概要

 胆管系悪性腫瘍の治療成績はPTC,ERCP,腹部血管造影,超音波,CTなどの検査法が進歩し,PTCドレナージによる術前の減黄処置がルーチンに行われるようになった今日でも,いまだ満足できるものではない.治療成績の向上には,当然のことながら早期発見,早期治療が最も重要であるが,早期の癌と言える症例は極めて少ない.最近7年間の当教室における胆管癌40例を胆道癌取扱い規約の胆管癌肉眼的進行度(Stage)分類で分けてみても,34例がStage Ⅲ以上で,Stage Ⅰは3例(7.5%)にすぎない.今回,比較的早期と思われる上部胆管癌の症例について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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